科学流産についての豆知識

科学流産とは、受精はしたものの着床が上手く続かなかった状態をいいますが、「切迫流産」のような、はっきりとした症状のある流産ではありません。

受精から化学流産まで

化学流産はどのようにして起こるのでしょうか。

排卵日近くに夫婦で仲良しをし、妊娠を希望している方の多くは、その後の身体の変化に敏感になることが多いようです。
そして、受精の7〜9日後に着床する頃には微量の出血が認められる場合があります。

そのころに妊娠検査薬を使うと陽性を示すことがあります。
しかし、この後着床が続かないことが多く「妊娠検査薬では陽性反応が出たのに、生理が来てしまった」ということもよくあります。

このように、受精はしたけど着床が続かなかったというのが化学流産です。
人間は避妊をせず、卵子と精子が出会えば80%程度受精するといわれているのですが、そもそも着床しにくく、その確率は半分以下となり、妊娠する確率は20%程度となります。

流産は普通、妊娠後に起こったものをいいますが、化学流産は妊娠が確定する前に起こりますので、医学的には化学流産は流産とは言いません。

化学流産は受精後こうして起こる

化学流産をした場合は、

  • 生理が少し遅れる
  • 生理が少し重い
  • 塊のようなものが出た

等の症状が出ることがあります。

しかし、化学流産は切迫流産のように強い腹痛や出血などの症状はありません。
前述した通り、受精の7〜9日頃に妊娠検査薬を使用して検査をし、陽性反応が見られても、その後の検査で前回の検査より陽性反応が薄くなったり、消失してしまった場合は科学流産という事になり、今回はリセットしてしまうんだ。という事が分かってしまう事になります。

科学流産は残念な事ではありますが、卵管がちゃんと通っていて着床も出来る体なんだ!と前向きに捉える事も大事な事だと思っています。

化学流産は、受精後の過ごし方や行動によっておこるものではありませんので化学流産したからといって自分を責めないようにしてくださいね。

化学流産は防げるの?

妊娠してからの流産は染色体異常による自然淘汰などの原因が考えられますが、化学流産の場合も、ほとんどは受精卵の異常によるものといわれ、また、妊娠する前の段階で「着床が続かなかった」ということになります。

あえて母体の側の原因を上げるなら「着床しにくい体質」というのがあり得ます。

着床を継続するためには、子宮内膜(胎盤)に十分な厚みがあることが大切です。
赤ちゃんはこのように十分な厚みがあって、フカフカのベッド(子宮内膜)で育って行きます。

この子宮内膜を形成するには「黄体」の機能が十分に働いていることが必要で、黄体機能不全など、黄体の働きが不十分だと、子宮内膜が十分に育たず着床しづらくなります。

黄体機能不全の場合の基礎体温は「高温期が短い」「高温期の途中で体温が下がる」などの波形を示しますので、基礎体温をきちんと計って、記録する事もとても重要です。

その他、自律神経の乱れや、運動不足・身体の冷え等も着床しにくい体質と言われています。
自律神経の乱れに関する症状改善については、整体や鍼灸などの治療院で改善することができると言われていますよね。

自律神経の乱れや運動不足をはじめとした慢性的な身体改善については、そもそも母体にとってよろしい症状とは言えません。
ですので、化学流産の有無に関わらず、健康な身体にして精神的な落ち着きを常に保てるように、常日頃から健康には配慮したいところですね。